冬季企画展『ちょっと昔の暮らしと風景‐EXPO'70万博の思い出』/3月20日まで・城陽市歴史民俗資料館
1970年、日本万国博覧会の関連グッズを一堂に展示

城陽市歴史民俗資料館・五里ごり館(薄井ゆみこ館長)で、きょう25日からJOYOエコミュージアム・冬季企画展『ちょっと昔の暮らしと風景‐EXPO'70万博の思い出』が始まる。55年ぶりとなる「大阪・関西万博」の開催を4月に控え、1970年「日本万国博覧会」に沸いた頃の城陽市内の写真や当時の貴重な万博関連グッズを一堂に展示。また、小学3年生の社会科学習に活用する家庭に「電気がある暮らし」と「なかった時代の暮らし」が学べる展示もあり、ぜひ、家族連れで歴民へ足を運んでみよう。
1970年3月15日から9月13日までの183日間、大阪府吹田市で開かれた「日本万国博覧会」。市民には「大阪万博」の愛称で親しまれ、「人類の進歩と調和」をテーマに、世界77カ国が参加、アジア初の国際博覧会であったことから、目標の5000万人を大きく上回る「6421万人余り」が来場し、大いににぎわった。
ここ城陽市(当時・城陽町)からも多くの人が会場に足を運び、甲子園球場83個分・約330㌶という広大な敷地内で繰り広げられた国内外のパビリオン(展示館)見学で、近未来の科学技術の進化に期待を膨らませた。
その後、55年が経過し、今年4月からは大阪・舞洲で「大阪・関西万博」が開催される。
それを記念して市歴民では、2018年11月、パリで開催決定以降、市民から徐々に関連グッズの提供を呼び掛け始め、昨年12月15日の広報じょうようで本格的に周知して集まったEXPO'70の公式パンフレットやチケット類、希少な「迷子ワッペン」、会場地図(拡大版)を館内に展示。『ちょっと昔の暮らしと風景』の展示品とともに来館者に紹介する。
毎年、3学期のこの時期に、市歴民では小学3年生社会科の単元「昔の様子と暮らしの移り変わり」の学習機会の場として、昭和時代の人々の暮らしを振り返る展示を行っている。

ちゃぶ台を囲んで一家団らん家族全員で食事、テレビを見た昭和の時代の風景

今回も「衣」(ロビー受付前)をはじめ特別展示室内に「食」「住」「家族だんらん茶の間」、常設展示室内には「働く道具」の5コーナーに分けて、電気がある時代とない時代の暮らしぶりが学べる展示を行っている。
それにプラスして、市民から寄せられた1970年大阪万博関連グッズと写真の数々。
「アメリカ館」には、宇宙から帰還した「アポロ8号」司令船の実物展示。人類初の月面着陸に成功し、宇宙飛行士が手にした「月の石」をみようと連日、数時間待ちの長蛇の列ができた様子。
さらに、国内パビリオンの一つ「サンヨー館」では、超音波で自動的に入浴ができる「人間洗濯機(ウルトラソニック・バス)」が観客の目を釘付けにしているシーンも紹介。
冬季企画展の展示品は、写真パネルなど128点、実物279点の合計407点。開催期間は3月20日(木・祝)までの約2カ月間。月曜日や祝日の翌日などは休館。最終日3月20日は、誰でも無料で入館できるお得な日となる。
なお、市歴民「五里ごり館」の開館時間は午前10時~午後5時。月曜日などは休館。入館料は大人200円、小・中学生100円。ただし、市内在住小・中学生や65歳以上の高齢者、身障者手帳を持つ人は無料。問い合わせは市歴民℡0774‐55‐7612まで。